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赤ちゃんの寝顔って、可愛くて本当に癒されますよね。
ところで、皆さんは赤ちゃんをどのような体勢で寝かせていますか?
私は、お世話になった産院の先生に「横向きで寝かせる」ことを勧められ、特に赤ちゃんが生まれて間もない新生児のころは、なるべく横向きで寝かせるように心がけていました。
赤ちゃんを横向きに寝かせることの2つのメリット
さて、前述のとおり、私は産院の先生に「赤ちゃんを横向きで寝かせること」を勧められました。
なぜならば、「赤ちゃんの横向き寝」には大きく2つのメリットがあるからです。
赤ちゃんが安心して眠れる体勢であること
産まれる前、ママのお腹の中で、赤ちゃんは身体を丸めて過ごしていますよね。
お腹の中の赤ちゃんの背骨は、アルファベットのCのように丸まっていることから「Cカーブ」と呼ばれており、その形状は産まれてからもしばらくの間維持されます。
ですので、布団に仰向けにして寝かせると、曲がっている状態が自然なはずの赤ちゃんの背中がまっすぐ伸びた状態となり、赤ちゃんは「背中が苦しい!」「不快!」と感じたり、「これまでと違う体勢で不安!」と思ったりして、泣いてしまったり寝付けなかったりすることがあります。
「赤ちゃんの背中スイッチ」なんて言葉がある位、多くの赤ちゃんに見られる現象で、「赤ちゃんが布団やベッドに置くと起きてしまう…。」と悩んでいるパパママも多いのではないでしょうか。
この点、赤ちゃんを横向きに寝かせると、背中を無理に伸ばすことなく寝かせることが可能となり、赤ちゃんがよく寝てくれるようになります。
吐き戻しによる窒息を予防できること
赤ちゃんは消化器官が未熟であるため、飲んだミルクを消化しきれず、吐き戻してしまうことがあります。
小さい赤ちゃんが大量のミルクを吐き戻してしまうと、本当にびっくりしますが、よくあることなので特に気にすることはありません。
しかし、仰向けに寝ている状態で吐き戻しをしてしまうと、嘔吐物が口から入り込み、喉を塞いで、窒息してしまう恐れがあります。
特に寝返りを打つなど自ら体勢を変えることができない月齢の赤ちゃんについては注意が必要です。
この点、横向きで寝かせておくと、万が一寝ている間に吐き戻しをしてしまったとしても、嘔吐物が口に入り込む心配が無く、安心であると言えます。
吐き戻しも多く、吐いた後に気管にミルクが入り込み、顔を真っ赤にして苦しそうに咳き込んだり…ということがよくあったので、特に徹底して横向きに寝かせるようにしていました。
「横向き寝」には危険は無いの?「仰向け寝」との違いは?
さて、ここまで赤ちゃんの「横向き寝」のメリットについてご紹介してきましたが、一般的には「赤ちゃんは仰向けで寝かせている!」という方が多いのではないでしょうか。
「仰向け寝」が乳幼児突然死症候群(SIDS)の防止に繋がるとされていることが、その大きな理由の1つでしょう。
子育て中の方なら一度は耳にしたことがあるかと思いますが、乳幼児突然死症候群とは、赤ちゃんが何の予兆もなく突然死に至る恐ろしい病気のことです。
乳児期の赤ちゃんの死亡原因の4位になっている(厚生労働省による平成29年の統計結果)ことからも、私たちの想像以上に身近な病気であることが分かります。
残念ながら、この病気のはっきりとした原因はまだ解明されておらず、完全に予防することはできません。
ただ、仰向けの状態で寝ていた赤ちゃんより、うつ伏せの状態で寝ていた赤ちゃんに発生率が高いことが分かっており、このことから、特に1歳未満の赤ちゃんは仰向け寝で寝かせることが推奨されているのです。
では、横向き寝はどうなのでしょうか。赤ちゃんにとって、危険な寝方なのでしょうか。
私に横向き寝を勧めてくれた産院の先生からは、以下のような話がありました。
近年、「横向き寝」と「仰向け寝」とで比べると、「横向き寝」をしていた赤ちゃんの方がSIDSの発症率がやや高いと言う統計が出ているようです。
しかしこれは、赤ちゃんが何等かの拍子にうつ伏せになってしまう可能性が、「仰向け寝」より「横向き寝」の方が高いためで、「横向き寝」自体が危険な寝方という訳ではないと考えられます。
そもそも、SIDSは原因不明の病気で、「仰向け寝」であれば100%防げる、というものではありません。
「横向き寝」には吐き戻しによる窒息を防ぐなどの大きなメリットもあるので、私は「横向き寝」を推奨しています。
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つまり、「赤ちゃんがうつ伏せにならないように気を付けさえすれば、横向き寝自体は決して危険な寝方では無い!」と言えるということです。
乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを減らすには?
それにしても、乳幼児突然死症候群(SIDS)…本当に本当に恐ろしいですよね。
少し前まで元気だった赤ちゃんが突然亡くなってしまうなんて、考えられません。
原因不明で予防が出来ない病気である以上、大切な我が子を失うリスクを少しでも減らすため、私たち親にできることは、「子供の異変を見逃さず気づいてあげること」しかありません。
しかし、私たちにも睡眠が必要だし、トイレに行ったり子供が寝ている間に家事をしたり…24時間365日子供に目を光らせていることは不可能です。
そこで、私はSIDS対策として、次の2つの商品を使用しています。
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①ベビーモニター「スヌーザヒーロー(SNUZA HERO)」
こちらの商品は、オムツに挟む形で眠っている赤ちゃんの腹部につけておくと、赤ちゃんの腹部の動きをモニタリングしてくれる「体動センサー」です。
何らかの理由で赤ちゃんが無呼吸になってしまった場合、当然、呼吸するたびに上下に動くはずの赤ちゃんのお腹の動きも停止しますよね。
こちらのスヌーザヒーローは、赤ちゃんのお腹の動きをセンサーで感知。15秒以上動きが無かったときには振動し、それでもなお赤ちゃんが動かなかったときにはピピピピ!という警報音を鳴らして周りの人に知らせてくれるという優れものなんです!
私は心配性なので、万が一私が夜寝ている間にSIDSを発症してしまったら…と思うと、怖くてたまりません。
でも、赤ちゃんと楽しく明るい気持ちで接するには、ママだってなるべくしっかり睡眠をとり、元気でいることが不可欠。
赤ちゃんにこの「スヌーザヒーロー」をつけていると、私自身が夜安心して眠れるようになるので、本当に重宝しています。
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②ワイヤレスベビーカメラ「BM-LTL2」
我が家は2階建てで、リビングは1階に、寝室は2階にあります。
赤ちゃんを2階の寝室で寝かしつけた後、1階に降りてきて家事などをやらなければならない…そんなときに役立つのがこのベビーカメラ。
寝室の赤ちゃんのそばでカメラのスイッチをオンにしておけば、1階に置いたモニター画面から、赤ちゃんの様子をチェックすることができるんです!
寝室が暗くても、モニターにはしっかり赤ちゃんの顔が映りますし、細かい音まで聞こえるので、何か異変があったらすぐに寝室へ走ることができます。
しかもこちらのベビーカメラ、寝室内の温度測定機能がついていたり、赤ちゃんが動いてしまったら自動でカメラの向きを調整してくれるオートトラッキング機能がついていたりと、かなり高性能!
人気モデルの蛯原英里さんも愛用しているというこちらの商品、私も愛用させてもらっています(笑)
赤ちゃんを安全に「横向き寝」させる方法とポイント
それでは、赤ちゃんを安全に「横向き寝」させるには、どうしたら良いのでしょうか。それには大きく3つのポイントがあります。
タオルを使ってうつ伏せになることを防止しよう!
前述のとおり、赤ちゃんを横向きに寝かせると、仰向けに寝かせた場合と比べ、赤ちゃんが何らかの拍子にうつ伏せになってしまう可能性が高まります。
また、折角横向きに寝かせていたのに、気づいたら赤ちゃんが仰向けになっていて、仰向けの状態で吐き戻しをしてしまった…なんてこともあり得ます。
もちろん、常に目を離さずにチェックしていられればそれが1番良いですが、中々そうもいきませんよね。
そこで、タオルをうまく使って、赤ちゃんが横向きの状態をキープできるようにしてあげましょう。
背中側には大きめのタオルを、お腹側には小さめのタオルをそれぞれ丸めて置きます。
こうすることで、新生児期など、自分で寝返りが出来ない時期の赤ちゃんは問題無く横向き寝の状態をキープすることが出来ます。
自分で寝返り出来るようになり、少し力もついてきた赤ちゃんを横向き寝の状態でキープしたいときは、水を入れたペットボトルをタオルで巻くなどして、タオルを重くしてあげると良いでしょう。
また、赤ちゃんの下側の腕をしっかり抜いてあげることも、うつ伏せ防止につながりますよ!
因みに私がお世話になった産院では…
長めのクッションと短めのクッションを布で繋ぎ合わせたものに、
こんな風に赤ちゃんを置いて横向き寝をさせていました。
このクッションを繋ぎ合わせたものは、産院お手製のものだそうで、助産師さんからは「簡単に作れますけど、丸めたタオルを赤ちゃんの背中側とお腹側に置いてあげるだけでも十分ですよ!」とのお話がありました。
柔らかい布団に寝かせないようにしよう!
「前述のタオルを使った寝かせ方を実践していたのに、何等かの拍子にうつ伏せになってしまった…。」
そんな万が一の場合に備え、赤ちゃんは固めの布団で寝かせるように心がけましょう。
柔らかい布団の上でうつ伏せに寝てしまうと、布団で口が塞がって窒息してしまうリスクが高まるためです。
赤ちゃんの身体の向きに注意!
「横向き寝をさせる場合、身体の左側と右側、どちらを下にしてあげれば良いの?」と思われるかもしれません。
一般に、左側を下にして寝ると、リンパの分泌が良くなって老廃物等の排出を促す効果があると言われており(身体の左側にはリンパが集中しているため)、右側を下にして寝ると、消化器官の働きを良くする効果があると言われています(胃腸などの消化器は右側に出口があるため)。
授乳後、赤ちゃんがゲップをしなかったときには、右側を下にして寝かせてあげると、消化器官の働きが良くなって、ミルクの消化がスムーズになります。
しかし、「じゃあずっと右側を下にして寝かせていれば良いの?」というと、決してそういう訳ではありません。
大人にも言えることですが、同じ体勢で長時間寝続けることは、身体にとってあまり良いことではありませんので、一定時間ごとに赤ちゃんの身体の向きを変えてあげることをおすすめします。
私は、授乳の度に、それまで左側を下にして寝ていれば次は右を下に、右側を下にして寝ていれば次は左を下に、私の目が確実に行き届く時間帯には仰向けに(前述した吐き戻しによる窒息が怖いため、夜間など目を話す時間が長くなるときには横向き寝をさせていました。)…というように、赤ちゃんの身体の向きを変えるようにしていました。
また、赤ちゃんは頭が柔らかく、頭の同じ面ばかりを下にして寝かせていると、その面が平らになってきてしまうので(仰向けで寝ている赤ちゃんが「後頭部絶壁」になっちゃった!なんて話、よく聞きますよね。)、色々な体勢で寝かせてあげることは、赤ちゃんの頭の形を良くすることにも繋がりますよ!
終わりに
赤ちゃんを横向き寝させる際は、赤ちゃんがうつ伏せになってしまわないように注意することが必要ですが、
●赤ちゃんが安心できる体勢で、よく寝るようになる
●吐き戻し(口から嘔吐物が入り込み喉を塞ぐこと)による窒息を防ぐ
などの大きいメリットがあります。
特に夜間に横向き寝させることはおススメです。
夜に赤ちゃんがよく眠ってくれると助かりますし、また、親である私たちも睡眠をとることで赤ちゃんから(昼間よりは)長めに目を離さざるを得ないので、吐き戻しによる窒息を防げることは利点であると言えます。
タオルをうまく駆使して、是非「安全な横向き寝」を実践して下さいね。