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「乳幼児突然死症候群(SIDS)」…。子育てをしている方なら、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ついさっきまで元気だった子供が、突然亡くなってしまう、原因不明の病気です。
私はとても心配性なので、「私が寝ている間に、愛しい我が子に何かあったら…。」と思うと怖くて怖くて、夜も熟睡できませんでした。
そんな私にとって欠かさないアイテムとなったのが、こちらの「スヌーザヒーロー(SNUZA HERO)」。
子育てグッズを多数取り扱っている「株式会社ちゃいなび」さんの製品です。
呼吸をしていると、お腹が上下に動きますよね?
この「スヌーザヒーロー」は、赤ちゃんのお腹に装着しておくと、呼吸による赤ちゃんの体動を感知してくれ、体動を感じなくなったときには警報音にて周囲に異常を知らせてくれるという超優れもの。
「スヌーザヒーロー」の使い方
機器のしくみ
まず、「スヌーザヒーロー」のしくみの簡単な説明から。下記の図をご覧下さい。
「スヌーザヒーロー」の取扱説明書から抜粋させていただきました。
上記のうち、「1.センサ部」が赤ちゃんのお腹に触れ、体動を感知してくれる部分になります。
取り付ける
それでは早速、「スヌーザヒーロー」を赤ちゃんに装着してみましょう!
取り付け方は超簡単で、こちらの写真のように、機器の裏面になる「おむつ固定クリップ」を赤ちゃんのオムツにスッと差し込むだけです!
操作方法
次に、具体的な操作方法についてご紹介します。
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①
本体左側面の「ON/OFFボタン」を押すと、電源が入ります。
このとき、「電池残量ランプ」が点滅します。
「緑色=残量十分」ですが、「橙色=ほぼ残量無し」「赤色=残量不足で起動できず」のサインとなるので、電池を替えてから使用するようにしましょう。
②
赤ちゃんの腹部の動きが安定=呼吸が安定している状態のときは、「体動検知ランプ」が緑色に点滅します。
また、体動に合わせて「ピッピッ」という音が鳴ります。
音の大きさは、本体右側面の「MODE/OFFボタン」を使って大・中・小の3段階に調整できますが、煩わしい場合は消音(マナーモード)にすることもできます。
③
15秒間お腹の動きを感知できなかったとき、「ピピピピピッ」という音と共に、本体が優しく振動します。
これは、「おーい、呼吸をしてくれー!」と赤ちゃんに知らせ、喚起するためです。
その後、5秒以内に腹部の動きが感知できたときは、通常のモニタリングに戻りますが、「15秒間お腹の動きが無かったことがあった」事実を示すため、②とは異なり、上記写真のように「体動検知ランプ」が赤色に点滅するようになります。
④
③の振動から5秒以上経ってもお腹の動きが感知できなかった場合、「ピピピピ!ピピピピ!」という大きな警告音が鳴ると共に、「アラーム表示ランプ」が赤く光ります。
この音は、「MODE/OFFボタン」を押すか、本体の電源を切らない限り、止まることはありません。
⑤
機器の利用を終了するにあたり、電源を切るときは、「ON/OFFボタン」と「MODE/OFFボタン」を同時に押します。
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この他にも、腹部の動きが1分間に8回以下と非常に少ないときには警告音(言葉で表すと「ピポッ!ピポッ!」という感じの警告音)を鳴らしてくれるなど、この「スヌーザヒーロー」は、赤ちゃんの腹部の動きを通して、赤ちゃんの呼吸の異常をいち早く知らせてくれるのです。
「スヌーザヒーロー」が優秀である4つの理由
赤ちゃんの呼吸の異常をパパママに知らせてくれる素晴らしいアイテム・スヌーザヒーロー。
次に、「スヌーザヒーロー」愛用者である私が、「スヌーザヒーローって優秀!安心して使える!」と実感する4つの理由をご紹介します。
その1・電源を切るときは2つのボタンを同時に押さなければならない!
折角「スヌーザヒーロー」を使っていても、「赤ちゃんが本体の電源ボタンを押しちゃったみたいで、気づいたらオフになってた!」なんてことがあったら困りますよね。
前述のとおり、「スヌーザヒーロー」の電源を切るときは、本体左側面にある「ON/OFFボタン」と、本体右側面にある「MODE/OFFボタン」を同時に押す必要があります。
仮に赤ちゃんが激しく寝返りをうったり、本体に触れたりしたとしても、左右のボタンを同時に押すということは困難。
つまり、「スヌーザヒーロー」を使用している中で、「何かの拍子に電源がオフになっちゃった!」というトラブルは起こりません。
その2・電池残量が分かりやすい!
「スヌーザヒーロー」の電源は、2つのボタンを同時に押さないと切れない。つまり、大人が意図的に操作しないオフにならないと言えます。
でも、使っている途中で電池自体が切れてしまったら困りますよね。
こちらも前述しましたが、「スヌーザヒーロー」は電源を入れる際、下記写真のように、毎回「電池残量ランプ」が点滅します。
●緑色=残量十分で安心して使える
●橙色=ほぼ残量無し、近々交換の必要有
●赤色=残量不足で起動できず
ランプの色によって電池の残量が確認できることにより、「気づいたら電池が切れていた!」などという事態が起こらないようになっています。
その3・小さくて軽い!出先でも使える!
SIDSは場所を選ばず発生しますので、家だけでなく、外出先でも赤ちゃんの状態には十分気を付ける必要がありますよね。
「スヌーザヒーロー」はとっても軽く、その重さはわずか31gほどしかありません。
また、大きさ的にも、大人の手のひらにすっぽり収まるミニサイズですので、外出先への持ち運びも簡単!
私は、旅行先などにも必ず持参するようにしています。
その4・赤ちゃんの肌にも優しい!
「スヌーザヒーロー」は赤ちゃんのお腹の動きを感知するモニターですので、使用中、本体の「センサ部」と赤ちゃんのお腹が、くっついたままの状態になります。
とってもデリケートな赤ちゃんの肌…。「機械と長時間接触していても大丈夫?」と心配になる方もいらっしゃいますよね。
「スヌーザヒーロー」のセンサ部は、低刺激性の医療用シリコン素材でできているとのこと。
我が家ではこれまで2人の子供たちが毎日「スヌーザヒーロー」のお世話になってきましたが、お腹が擦れたりかぶれたりといった症状は一切出たことがありません。
「スヌーザヒーロー」は、素材にもしっかりこだわりをもって作られた商品なので、赤ちゃんにも安心して使うことができます。
「スヌーザヒーロー」にデメリットはある?
これまで、「スヌーザヒーロー」の良いところばかりをご紹介してきましたが、逆にデメリットはあるのでしょうか。
正直、デメリットと言えるデメリットは浮かばないのですが、強いて言えば、以下の2点が挙げられるかと思います。
その1・たまに誤作動がある
まず、ごくまれに誤作動が起きることがあります。
その主な原因は、オムツが緩いこと。
オムツが緩いと、「スヌーザヒーロー」と赤ちゃんのお腹とが密着しないため、お腹の動きを検知できなくなって警告音が鳴ってしまう、という訳です。
突然大きな警告音が鳴ると「我が子に何かあったのか!?」とビックリしてしまいますが、個人的には「ああしっかり働いてくれているんだなあー!」ということが確認できて、かえって安心できます。
オムツをしっかりと締める、オムツの上部を折り返してから「スヌーザヒーロー」を装着するなどすることで、誤作動を減らすことができますよ。
その2・使用できないシチュエーションがある
「スヌーザヒーロー」の取扱説明書には、以下のような注意書きがあります。
①ベビーカー、車、飛行機などで移動中のときには、本製品のセンサはこれらの移動による動きを検出してしまいます。外部の動きがある環境では、本製品は使用することができません。
②本製品は、添い寝中の赤ちゃんや、複数の赤ちゃんがベッドを共有する場合には、適していません。
つまり、乗り物の揺れや添い寝している人の動作など、赤ちゃんのお腹の動き以外の「動き」がある環境で使用すると、その動きまで感知してしまうため、そういった環境で使用することは出来ないという訳です。
因みに、私は子供と同じ布団で寝ています。
具体的に言うと、同じ敷布団を使ってはいるものの、不慮の事故が起きないようできるだけ距離をとり、また、掛布団は別のものを使って寝るようにしているのですが、このシチュエーションで「スヌーザヒーロー」が私の動きを誤って検知したということはこれまでにありません。
何故そんなことが分かるのかと言うと、私が同じ布団で寝ていても、時々、前述した「オムツが緩いことによる誤作動」で警告音が鳴ることがあるからです。
上記②の注意書きについては、あくまでも私の個人的な使用感ですが、赤ちゃんと同じ布団で寝ていたとしても、密着してさえいなければ問題無く使用できるのでは?と思います。
必読!「スヌーザヒーロー」使用時の注意点
さて、ここで、「スヌーザヒーロー」を使用するにあたり、最も重要な注意点をご紹介します。
「スヌーザヒーロー」の取扱説明書に、以下のような警告文が掲載されています。
本品は、乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防や、睡眠障害(睡眠時無呼吸等)の病気の評価に用いる機器ではありません。
つまり、この「スヌーザヒーロー」を使用していたからと言って、必ずしも赤ちゃんの突然死(SIDS)を予防することは出来ない!ということなんです。
そもそもSIDSは、はっきりした発症原因が解明されていない謎の多い病気。原因が分からない以上、これを100%確実に防ぐ予防法は確立されていません。
完全に防止することができないのであれば、赤ちゃんの呼吸の異常が起きたときにいち早く気づいてあげるしかない。
でも、親である私たちも睡眠をとる必要があるし、眠っている赤ちゃんのことをずっと見守り続けることは不可能…。
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そんなとき、親に代わって赤ちゃんをモニタリングしてくれ、異常があれば知らせてくれるという意味で、「スヌーザヒーローはSIDS対策に大いに役立つ」と言うことができますが、それと同時に「完全に予防してくれるものではない」ということを肝に銘じて使用しなければなりません。
また、「スヌーザヒーロー」を使用しているからと言って安心して、長時間赤ちゃんから目を離してしまうと、思わぬ事故につながりかねません。
乳児の状態は本品による体動の情報だけで判断せず、必ず保護者や看護者が確認してください。
「スヌーザヒーロー」の取扱説明書にも、上記のような警告文が掲載されています。
目視に勝る確認はありませんので、「スヌーザヒーロー」に頼りきらず、定期的に自らの目で赤ちゃんの状態を確認するようにしましょう。
「スヌーザヒーロー」はいつから使える?
さて、「スヌーザヒーロー」の良いところだけでなく、デメリットや使用上の注意点も併せてご紹介してきましたが、「スヌーザヒーロー」が赤ちゃんの異常をいち早く検知するにあたり重要な役割を担ってくれるのは間違いありません。
そんな「スヌーザヒーロー」、いつから使用することができるのかと言うと、新生児期(生後0ヵ月)の赤ちゃんでも問題なく使用することができます!
我が家の2人の子供たちも、産院から退院してきたその日から「スヌーザヒーロー」のお世話になっています。
特に下の子・ひめちゃんは、若干ではあるものの新生児黄疸が見られてあまり元気が無く、心配が絶えなかったため、この「スヌーザヒーロー」は私にとって本当に心強い存在でした。
因みに、ひめちゃんはミルクの飲み込みもあまり得意でなかったようで、ミルクを喉に詰まらせたり、吐き戻したりと言ったことも多く…吐き戻したミルクによる窒息なども怖かったので、横向きに寝かせることを徹底していました。
「赤ちゃんの横向き寝」のメリット&タオルを使った正しい寝かせ方を紹介!
※余談ですが、私が出産した産院では、SIDS対策として、敷布団の下に敷いたパットで赤ちゃんの動きを検知する「ベビーセンス」が採用されていました。
多くの産院で利用されている大変優秀な商品ですが、やはり、コンパクトで持ち運びができ、手軽に使える「スヌーザヒーロー」の方が個人的にはおススメです。
終わりに
「乳幼児突発性危急事態(BRUE)」という用語、ご存じでしょうか?
聞きなれない方も多いと思いますが、これは具体的な病気の名前ではなく、心肺停止・無呼吸・チアノーゼなど、乳幼児に突然起きる緊急症状全般を指す用語で、このBRUEこそ、SIDS発症の前触れであるとされています。
そして、そのBRUE発症の瞬間を見逃さないことが、大切な赤ちゃんの命を救うことに繋がるのです。
「スヌーザヒーロー」は、SIDSを完全に予防することは出来ないものの、SIDSの前触れ・異常を検知してくれる、本当に優れたアイテムです。
本記事冒頭にも記載しましたが、私はとても心配性であるため、この「スヌーザヒーロー」が無かったら、SIDSが怖くて夜も眠れなかったと思います。
赤ちゃんをSIDSから守ることももちろん大切ですが、パパやママが休めるときにしっかり身体を休め、元気な状態で赤ちゃんと接することも同じくらい大切なこと。
赤ちゃんだけでなく、ママである私自身が健康な身体を保つことにも、この「スヌーザヒーロー」が大いに貢献してくれています。